【審査員研修・潜入ルポ #03】難しいけれどエキサイティング!?リーダー審査員の役割とは

前回の「非加熱圧搾&ラクレットタイプ」に続き、今回は「加熱圧搾」や「フレッシュタイプ」の研修会の模様を。
審査で重要となる「リーダー審査員の役割」についても、レポートします!

6月12日(日)は20名を超える参加で、3グループに分かれて「加熱圧搾タイプ」の品質評価に関する研修が行われました。
大きなチーズをつくること自体の大変さや、長期間手間をかけて熟成させるというチーズづくりの背景に思いを馳せながら行われる「加熱圧搾タイプ」の品質評価。チェックすべき項目が多いこともあり、評価訓練では特に議論に発展しやすいカテゴリかもしれません。(もちろん、どのカテゴリでも議論は起こります。)
官能評価において感じたポイント自体は同じでも、それをプラスに捉えるか、マイナス点と考えるかで意見が割れる場面があります。研修の時には、こうした評価ポイントについて議論することも大切ですが、時間の限られた本番ではそういうわけにはいきません。
 
そこで活躍するのがリーダーです。
リーダーはそれぞれの感じ方や意見を尊重しつつも、間違いがあれば指摘し、最終的にはグループとしての点数を決めていかなくてはなりません。
リーダーには
・チーズの理想形を理解していること
・意見を引き出すこと
・意見をまとめること
・時間を管理すること
などが求められます。研修では、チーズごとに交代しながら、リーダーとしての訓練も積んでいます。
色々な立場、価値観の人が集まって評価するグループ審査が「JAPAN CHEESE AWARD」の大きな特徴のひとつです。それをまとめるのがリーダーであり、審査の過程で出た少数意見も含めて、まるでラブレターのように、その結果をフィードバックシートに綴るのが最重要任務であり、このコンテストの肝なのです。
 
 

6月13日(月)は少人数だったので1グループでの研修に。
普段は評価訓練に重点を置いて、チーズを一つずつじっくり審査するのですが、この日は少人数ということもあり、本番に近い形で数種類のチーズを並べて審査しました。
※前回のアワードでは、審査員は着席形式で、一つひとつ順番に審査しましたが、第2回となる今回は、そのグループで審査するチーズをテーブルにすべて並べたうえで、審査員は立って審査する形式になる予定です。
テーマは「フレッシュタイプ」。クリームチーズ4種、マスカルポーネ3種を試食しました。このカテゴリは他に、フロマージュブラン、カッテージ、イタリアのトゥミン、ギリシャのフェタのようなチーズもあります。
 
フレッシュタイプの評価ですが、加熱圧搾のそれとは対極にあると言えるかもしれません。
出来立てのチーズで、ほとんどの場合、新しいほどおいしい。
熟成に関連しないため、評価シート上の項目は少なく、チェックすべきポイントの数は少ない。シンプルであるからこそ、一つひとつの要素をしっかりと感じ取らなければいけないという、別の難しさがあります。
また、同じフレッシュタイプであってもクリームチーズとマスカルポーネでは見るべきポイントが違ってくる。やはり議論は起こるわけです。
 
どんなタイプのチーズであっても品質評価は難しく、一筋縄ではいきません。
でも、生産者のみなさんを応援すべく、審査員候補一同、毎回真剣に取り組んでいます!(M.S)

Japan Cheese Award

食べ手・伝え手のプロ、チーズプロフェッショナルだからこそできる応援をしたい! ジャパニーズ・ウイスキーが一つのジャンルとなったように “ジャパニーズ・チーズ”も国内外で認められる、そんな未来を描いていこう! みんなの熱い想いが詰まった国産ナチュラルチーズのコンクール。 それが Japan Cheese Award(ジャパンチーズアワード)です。

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